賃貸経営の雑学ポイント

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2025年10月21日

・賃貸経営における最大の使命は、物件の資産価値を長期にわたり維持・向上させることです。その根幹をなすのが、外壁や屋上の修繕です。

「大規模修繕は15年に一度」と言われますが、これは法律に定められた義務ではありません。しかし、建築機銃法では定期的な「調査・報告」が義務つけられています。特に外壁タイルは10年ごとの全面打診調査など、安全性への要求は年々高まっています。おおむね12年から15年周期で塗装やシーリング材といった、建物全体を守っている外壁面は本体の寿命に直接影響を与えます。雨漏れなどの致命的な劣化を防ぎ、資産価値を維持するために、経営判断として適切なメンテナンスることを実施することは、賃貸経営するうえで絶対条件と言えます。

「工法によって異なる、コーキングとシーリング」の違い。

外壁のつなぎ目にゴムのような目地がある建物について、ちょっと切れているだけで「ここから雨漏れしますよ。」などと言われることがあります。切れていること自体は良くないことですが、切れていること自体が必ずしも雨漏れに直結するわけではありません。建物の工法により異なりますが、一般的な木造建物であれば、外壁の下地に防水シートを施工しており、このシートが雨漏れを防いでいるのであって、目地シーリングが雨漏れを防いでいるわけではありません。施工業者がゆうのであれば、少し疑う必要があるかもしれないし、不動産業者がゆうのであれば勉強不足かもしれません。工事費が高額になることも多く、安い業者は魅力的ではありますが、正しい知識に基づいた施工方法は必要です。工事内容を正しく確認して発注することが必要です。